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クズ

クズ.jpg

学名: Pueraria lobata

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河川敷から道路まで繁茂する、マメ科の植物です。海外から日本に来た外来種はよく問題になりますが、このクズも北アメリカ等に定着して問題を起こしています。葛切りなどとして食べられたりもしています。「葛根」として生薬にも用いられています。


階級(簡略版)

階級 名前
マメ目 (25種)
マメ科 (25種)
クズ属 (1種)

階級(詳細版)

上界: 真核生物, 界: 緑色植物亜界, 門: ストレプト植物, 亜門: Streptophytina, 目: マメ目, 科: マメ科, 亜科: Papilionoideae, 族: Phaseoleae, 属: クズ属


生息場所1

道路、建て物の周辺


生理活性化合物 2

化合物名 機能
ダイゼイン7-O-グルコシド アレロパシー
ゲニステイン リパーゼ活性を阻害。アレロパシー。エストロゲン活性。抗真菌。フィトアレキシン・インデューサー(窒素固定細菌)。競争的ペルオキシダーゼ活性を阻害
クメストロール エストロゲン活性。ペルオキシダーゼ活性の非競合的阻害剤。抗真菌

各種文献情報

生態

  • 多年草。3 m
  • 多年生。4 m
  • つる性。4 m
  • 初夏には一日あたり0.3メートル生長し、5か月間で18メートル生長する(アメリカ合衆国の場合)。4 m
  • 根の長さは4メートルの深さにまで達し、重量は100 kg近くに達する。4 m
  • 無性生殖で増殖する。4 m

利用

  • アメリカ合衆国には、安価な飼料および園芸用に導入され、特に米国南部の農民に好んで利用された。4 m
  • 1930年代のアメリカ合衆国では、土壌浸食の対策として散布された。4 m
  • 乾燥した根は、中国と日本で薬用に使用される。4 m
  • 大量のイソフラボノイド、特にプエラリンとダイゼインを含む。5 m
  • 塊茎からのエタノール抽出物が、抗変異原性を示した。5
  • 東洋医学では、20世紀以上にわたって伝統的な薬用植物として使用されてきた。6 m
  • プエラリン(抗酸化作用があるとされている)とダイジンは、成熟した根および根の維管束環に多く蓄積されており、プエラリンの濃度はダイジンの濃度よりも高い。6

分布

  • 道路などに生える。3
  • アメリカ合衆国には、1876年のフィラデルフィア万国博覧会で日本から導入された。4 m

各種文献テーブル

栄養価4

クズの栄養価

  • 葉には粗タンパク質が多い。
  • 幹には中性デタージェント繊維が多い。
  • 塊茎には酸性デタージェント繊維と鉄が多い。
パラメータ 塊茎
粗タンパク質(CP)% 17.5 10.3 8.6
中性デタージェント繊維(NDF)% 48.1 73.7 39.8
酸性デタージェント繊維(ADF)% 38.2 44.0 53.3
Ca % 0.7 0.1 0.4
K % 1.0 1.0 0.3
Mg % 0.3 <0.1 0.1
Fe mg / kg 162.3 156.6 3600.0

部位

説明 画像
クズ-部位-花
クズ-部位-茎
クズ-部位-葉

料理

説明 画像
葛餅 クズ-料理-葛餅

葉-同じ科

説明 画像
アレチヌスビトハギ アレチヌスビトハギ-部位-葉
エンジュ エンジュ-部位-葉
エンドウ エンドウ-部位-葉
クズ クズ-部位-葉
コメツブウマゴヤシ コメツブウマゴヤシ-部位-葉
コメツブツメクサ コメツブツメクサ-部位-葉
シロツメクサ シロツメクサ-部位-葉
ソラマメ ソラマメ-部位-葉
ナヨクサフジ ナヨクサフジ-部位-葉
ネムノキ ネムノキ-部位-葉
ハナズオウ ハナズオウ-部位-葉
ミヤコグサ ミヤコグサ-部位-葉
ムラサキツメクサ ムラサキツメクサ-部位-葉
メドハギ メドハギ-部位-葉
モモイロシロツメクサ モモイロシロツメクサ-部位-葉
ヤハズエンドウ ヤハズエンドウ-部位-葉
ヤマハギ ヤマハギ-部位-葉

花-同じ科

説明 画像
アメリカデイゴ アメリカデイゴ-部位-花
アレチヌスビトハギ アレチヌスビトハギ-部位-花
クズ クズ-部位-花
コメツブウマゴヤシ コメツブウマゴヤシ-部位-花
コメツブツメクサ コメツブツメクサ-部位-花
シロツメクサ シロツメクサ-部位-花
ナヨクサフジ ナヨクサフジ-部位-花
ハナズオウ ハナズオウ-部位-花
ミヤコグサ ミヤコグサ-部位-花
ムラサキツメクサ ムラサキツメクサ-部位-花
メドハギ メドハギ-部位-花
モモイロシロツメクサ モモイロシロツメクサ-部位-花
ヤハズエンドウ ヤハズエンドウ-部位-花
ヤマハギ ヤマハギ-部位-花


  1. (国土交通省が発表している「土地利用細分メッシュデータ」に基づいた生息場所です。 平成26年度版の情報に基づきます。 その土地利用区分内に発生することを保証するものではありません。 また、食料品・園芸・工芸品・加工品としての観察も含まれているため、自然下における観察状況とは異なる場合があります。) ↩︎

  2. knapsack doi: 10.1093/pcp/pcr165 ↩︎

  3. 草と緑,2017,9,27-36,doi:10.24463/iuws.9.0_27 ※「m」がついているものは孫引きした箇所です。 ↩︎

  4. Agriculture,2019,9,220,doi:10.3390/agriculture9100220 ↩︎

  5. Braz J Med Biol Res,2009,42,816-823,doi:10.1590/S0100-879X2009000900008 ↩︎

  6. Front. Plant Sci.,2015,6,None,doi:10.3389/fpls.2015.00426 ↩︎


最終更新: 2020-04-10