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スギ

スギ.jpg

学名: Cryptomeria japonica

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材木用に広く植林されている、ヒノキ科の植物です。有用な材木ですが、花粉症がしばしば問題となります。ヒノキと似ていますが、スギは全体的に木の先がとがっているように見えます。ヒノキと同様にご神木として奉られています。


階級(簡略版)

階級 名前
ヒノキ目 (8種)
ヒノキ科 (7種)
スギ属 (1種)

階級(詳細版)

上界: 真核生物, 界: 緑色植物亜界, 門: ストレプト植物, 亜門: Streptophytina, 目: ヒノキ目, 科: ヒノキ科, 属: スギ属


生理活性化合物 1

化合物名 機能
( - ) - Mtaresinol 殺虫剤相乗剤として有効。阻害剤(環状アデノシン一リン酸ホスホジエステラーゼ)
ホノキオール 弛緩作用。殺菌(虫歯)
cubebin 腸ミクロソームモノオキシゲナーゼに影響。防腐剤(尿)

各種文献情報

生態

  • 常緑高木。2 m

利用

  • 断片化やシャッフルによって修飾されたCryj1とCryj2を、イネを介してマウスに投与すると、アレルゲン特異的IgEおよびエフェクター細胞の抑制と臨床症状の緩和が誘導され、くしゃみなどの症状が抑えられた。3 m
  • ヒノキとともに、主として住宅の建材として用いられる。4 m

花粉症

  • 1980年代ごろから花粉症患者の増加が指摘されており、原因として戦後広く植林されたスギの高樹齢化が考えられている。5 m
  • 1998~2007年で、スギ花粉は1.2倍増加していた(福岡県の各病院施設)。5
  • スギ花粉が多い年はヒノキ花粉も多い。5
  • ヒノキ花粉のほうが年次変化が著しい傾向にある。5
  • 花粉捕集数と花粉症患者数には強い相関がある。5
  • スギ花粉のアレルゲンとしてCryj1とCryj2が知られている。3 m
  • アレルゲンであるCryj1とCryj2は、断片化やシャッフルによって修飾され、特定のIgE抗体への結合活性を低下させることができる。3 m

材木

  • 日本国内では、2014年には1119万立法メートルの材木(総生産量の56%)が生産されている。4 m

生産

  • 日本国内では、主に宮崎県、秋田県、大分県、熊本県で生産されている(2016年時点)。4 m
  • 材木の価格は、2月から7月にかけて低下し、8月から10月または11月にかけて上昇する。4

部位

説明 画像
スギ-部位-幹
スギ-部位-枝
スギ-部位-花-雄花
スギ-部位-花-雌花
スギ-部位-葉-拡大
スギ-部位-葉

葉-同じ科

説明 画像
アスナロ アスナロ-部位-葉
カイヅカイブキ カイヅカイブキ-部位-葉
スギ スギ-部位-葉
ハイビャクシン ハイビャクシン-部位-葉
ヒノキ ヒノキ-部位-葉
メタセコイア メタセコイア-部位-葉
ラクウショウ ラクウショウ-部位-葉

幹-同じ科

説明 画像
アスナロ アスナロ-部位-幹
スギ スギ-部位-幹
メタセコイア メタセコイア-部位-幹
ラクウショウ ラクウショウ-部位-幹


  1. knapsack doi: 10.1093/pcp/pcr165 ↩︎

  2. 日本緑化工学会誌,2016,42,437-443,doi:10.7211/jjsrt.42.437 ↩︎

  3. PLoS ONE,2015,10,e0120209,doi:10.1371/journal.pone.0120209 ↩︎

  4. Forests,2016,7,94,doi:10.3390/f7050094 ↩︎

  5. 耳鼻と臨床,2012,58,268-277,doi:10.11334/jibi.58.268 ↩︎


最終更新: 2020-04-10