ムラサキツメクサ
学名: Trifolium pratense
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公園や河川敷で見かける、シャジクソウ属の植物です。アカツメクサともよばれます。レッドクローバーとして、ハーブティーにも利用されます。シロツメクサと名前が似ていますが、葉の形はよりとがっていて、花の色は赤いことで見分けられます。シロツメクサの品種と思われるモモイロシロツメクサとも似ていますが、ムラサキツメクサのほうが花の赤さがより強く、葉もよりとがっています。
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階級(簡略版)
階級 | 名前 |
---|---|
目 | マメ目 (25種) |
科 | マメ科 (25種) |
属 | シャジクソウ属 (4種) |
階級(詳細版)
上界: 真核生物, 界: 緑色植物亜界, 門: ストレプト植物, 亜門: Streptophytina, 目: マメ目, 科: マメ科, 亜科: Papilionoideae, 族: Trifolieae, 属: シャジクソウ属
生息場所1
空き地、川・池、建て物、工場の周辺
外来種の情報
状況 | 法律 | アラート | 備考 |
---|---|---|---|
現在定着(推定含む) | - |
(国内外来種の情報を含みます)
生理活性化合物 2
化合物名 | 機能 |
---|---|
ホルモノネチン | フィトアレキシン・インデューサー(窒素固定細菌)。アレロパシー。脂質低下。抗真菌 |
irilone | 生長抑制(子葉鞘:in vitro) |
ソヤサポゲノールB | 吸器形成促進 |
( - ) - Maackiain 3-O-グルコシド | フィトアレキシン・インデューサー(窒素固定細菌)。アレロパシー |
トリゴネリン | 芳香成分の重要な前駆体。低血糖 |
ダイゼイン7-O-グルコシド | アレロパシー |
ゲニステイン | リパーゼ活性を阻害。アレロパシー。エストロゲン活性。抗真菌。フィトアレキシン・インデューサー(窒素固定細菌)。競争的ペルオキシダーゼ活性を阻害 |
Aビオチャニン | アレロパシー。エストロゲン活性。脂質低下 |
トーク信号 | 脂質低下 |
マルヴィン | 紫色顔料。着色料 |
クメストロール | エストロゲン活性。ペルオキシダーゼ活性の非競合的阻害剤。抗真菌 |
各種文献情報
生態
- 二年生植物。3 m
利用
- エタノールで花から抽出し(室温、48時間×3回)蒸発させた全抽出物は、1gあたり16.7 mgのルテオリン、0.8 mgのケンフェロール、0.5 mgのミリセチンを含んでいた。4
- 草丈30 cmのほうが草丈50 cmより多くの抗酸化物質を含んでいたことから、成長段階が若い草本ほど抗酸化物質が多く含まれていることが示唆された。3
効能
- α-アミラーゼを阻害する (IC50 78.7μg/ mL)ため、食後高血糖の低下に寄与することが示唆された。4
- 民間療法として、百日咳、喘息、湿疹、眼疾患に対して用いられる。3 m
- 含まれる植物エストロゲンは、内因性の17βエストロゲンの構造と類似し、かつ同じ受容体に結合するため、閉経後の症状(ほてり、心血管系疾患、乳がん、骨粗鬆症)の治療と緩和に使用される。3 m
- 草丈30 cmの草本から抽出(水蒸気蒸留)した精油には、β-ミルセン、p-シメン、およびリモネンが含まれており、抗酸化活性を示した。3
毒性
部位
説明 | 画像 |
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花 | |
花 | |
茎 | |
葉 |
関係
説明 | 画像 |
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セイヨウミツバチ |
観察にもとづいた捕食・被食・競合などの関係を示します。
葉-同じ科
説明 | 画像 |
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アレチヌスビトハギ | |
エンジュ | |
エンドウ | |
クズ | |
コメツブウマゴヤシ | |
コメツブツメクサ | |
シロツメクサ | |
ソラマメ | |
ナヨクサフジ | |
ネムノキ | |
ハナズオウ | |
ミヤコグサ | |
ムラサキツメクサ | |
メドハギ | |
モモイロシロツメクサ | |
ヤハズエンドウ | |
ヤマハギ |
花-同じ科
説明 | 画像 |
---|---|
アメリカデイゴ | |
アレチヌスビトハギ | |
クズ | |
コメツブウマゴヤシ | |
コメツブツメクサ | |
シロツメクサ | |
ナヨクサフジ | |
ハナズオウ | |
ミヤコグサ | |
ムラサキツメクサ | |
メドハギ | |
モモイロシロツメクサ | |
ヤハズエンドウ | |
ヤマハギ |